火花
又吉 直樹
文藝春秋
2015-03-11





売れない芸人の先輩後輩の生き様を描く、芥川賞受賞作。

 話題になった頃に図書館で予約して、忘れた頃に順番が回ってきました。順番待ち2000人くらいだったと思います。長く待った割には、読むのに2時間半くらいしかかかりませんでした。もう先に読んだ人の感想を賛否両論いろいろ聞いた後なので期待半分、疑い半分でしたが、私は面白かったです。

思考とか表現の仕方が独特で、本から又吉さんが飛び出してきそうなくらい又吉さんらしさを感じました。以前読んだエッセイともそんなに文体は変わらないので、まるで本人が実話を語ってるかのように錯覚してしまいます。自然と二人が会話してる姿が目に浮かんで来るんですよね。私がイメージしたのは後輩徳永は又吉さん、先輩神谷は千鳥の大悟さんです。実際は誰がモデルなのか気になりますね。

芸人さんにしか書けないような小説。そういうところが面白かったです。でもこういうくだけた作品でも芥川賞を受賞できるんだなというのは意外ですね。あまり芥川賞作家っぽくならずに、次回作もちょっと変な作品を自由に書いて欲しいなと個人的には思います。