羊と鋼の森
宮下 奈都
文藝春秋
2015-09-11


ピアノの調律師に憧れた少年が、勉強してプロの調律師となっていく成長の物語です。

先月発表された、今年の本屋大賞受賞作。
まず文章がとても美しくて、音楽を聴いているような気分で気持ちよく読めました。
そしてストーリーも惹き込まれました。
殺人もどんでん返しも何もありませんが、誠実で優しい物語ですね。
こういう普通の話しを美しく綴るって素敵だなと思います。
やりたいことはあるけど才能がないかも、向いてないかも、と悩んでいる人に、すごく力をくれる小説なんじゃないかと思いました。
私も今更ですが、目標はすぐに諦めないで地道にやらなきゃなと思いましたよ。
ピアノの調律の専門的な話もたくさん出てきます。私はよく分からなかったのですが、知識のある方だとそこは別の感想があるかもしれませんね。

ちなみに本屋大賞の2位は少し前に読んだ「君の膵臓をたべたい」でしたが、私も「羊と鋼の森の」の方が良かったです。